スイカの産地ランキング!名産地とその理由を解説【2025最新版】

スイカの名産地が知りたいな。生産量が多い産地ランキングを教えてほしい!
こんな方に向けた記事です。
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- すべての商品が産地直送
- 生産者が運営に携わっており、食べることが向上心ある生産者の支援に繋がる
これらが特徴の産直サイト「エコチョク」が運営しています。
エコチョクでは、長崎県産の春スイカを販売しております。
今回は、スイカ農家さんに伺った内容をもとに「スイカの名産地とその理由」をお伝えします!
日本全国のスイカの産地(生産量)ランキング
- 熊本県
- 千葉県
- 山形県
- 鳥取県
- 茨城県
2024年最新版のスイカの収穫量ランキングは上記の通り。(参考:農林水産省統計)
ちなみに、上記の5県で日本全体の約半分のスイカを生産しています。
次からは、それぞれがスイカの名産地である理由を解説していきます。
スイカの生産量ランキング1位:熊本県
熊本県は、その環境がスイカ栽培に最適であることから、日本随一の名産地として知られています。
熊本県は水はけの良い火山灰土壌が多い他、ミネラル豊富な地下水に恵まれています。
また、盆地地帯に位置し、昼夜の寒暖差が大きいことも、糖度が高くみずみずしいスイカ栽培に欠かせない要因となっています。
熊本県の中でも特に植木町は寒暖差が大きく、スイカの甘味を引き出すのに最適な環境です。代表的な品種としては、以下が挙げられます。
- ひとりじめ
- ピノガール
- 金色羅王
その甘さとみずみずしさ、そしてシャリシャリとした食感で、多くの人に愛されています。
スイカの生産量ランキング2位:千葉県
千葉県もスイカの収穫量が多く、特に内陸部で盛んに栽培されています。
千葉県は熊本県と同じく、昼夜の寒暖差が大きい他、水はけの良い火山灰土壌が広がっています。(なお、千葉県で梨栽培が盛んな理由もこの水はけの良い土壌によるものです)
また、高いハウス栽培やトンネル栽培技術を有し、時期に合わせた温度管理で安定したスイカ栽培を実現しています。
千葉県で有名なスイカの品種は、富里スイカ、特に「ブラックジャック」「紅大」「味きらら」などが挙げられます。その他にも、「金色羅王」「ピノ・ガール」など、様々な品種が栽培されています。
スイカの生産量ランキング3位:山形県
山形県のスイカ栽培は、主に尾花沢市で盛んに行われています。
市内で栽培されたスイカは「尾花沢スイカ」と総称されており、「祭ばやし」「富士光」などの大玉品種や、「ひとりじめ」「姫甘泉」といった小玉品種が知られています。
山形県尾花沢市は、寒暖差の大きい盆地、水はけの良い火山灰土壌といった、美味しいスイカ栽培に欠かせない環境を持つだけでなく、栽培方法や土壌・水管理などを徹底しています。
農家や選果場による品質管理も丁寧で、糖度や見た目、叩いた際の音など、厳しい基準を満たしたスイカだけを市場に出すことで、高品質なスイカ生産地としての地位を確立しました。
美味しいスイカが育つ条件


ここからは美味しいスイカが育つ条件についてお伝えしていきます。
スイカ栽培に適した気候
甘く美味しいスイカの栽培には、昼夜の寒暖差が重要です。
生育適温は昼間28~30℃、夜間15℃以上。低温に弱く、霜に当たると被害を受けやすいため、特に定植時期の温度管理を徹底する必要があります。
また、高温多湿な環境は、生育を阻害する可能性があり、スイカ栽培には、温暖で寒暖差が大きく、日照時間も十分な地域が適しています。
スイカ栽培に適した日照条件
日照時間が長いことが、スイカの甘さを引き出す鍵です。
スイカは光合成によって糖を生成します。日照時間が長いほど、光合成が活発に行われ、糖度が高くなるのです。
そのため、スイカ栽培には、日照時間が長く、日差しが強い地域が適しています。特に、6月~7月ごろの日照時間が長いと、豊作になりやすいです。
スイカ栽培に適した土壌の質
排水性の良い土壌が最適です。過剰な水分は根の腐敗を招き、生育が悪くなってしまいます。
スイカの原産地はアフリカの砂漠地帯。高温乾燥地帯の生まれであることから、湿度の高い環境を嫌う傾向にあります。
先ほどのランキングでご紹介した名産地はすべて火山灰土壌で、排水性が高いです。
また、水やりにも注意が必要です。土が乾いたらたっぷりと与えることが基本ですが、成熟期に水を与えすぎると甘さを損ねる原因となります。
代表的なスイカの品種


次からは、各地の代表的なスイカの品種をご紹介します。
祭ばやし


祭ばやしは、全国的に栽培されている代表的なスイカの品種です。
シャリシャリとした食感と、高い糖度とスイカ特有の旨味が相まった良好な食味が特徴。
果肉は鮮紅色でカットした際の見栄えが良いだけでなく、整った縞模様で見た目も美しいことから、贈り物にも最適です。
富士光


しっかりとした甘みと、しまりがある肉質でシャリシャリとした食感が人気の大玉スイカ。
収穫量・品質ともに安定しており、耐暑性に優れ日持ちが良いのも特徴です。収穫後の変色が少ないため、カット販売にも使用されています。
比較的低温期でもよく生育し、4~5月にも収穫できる中生種です。
ひとりじめ


ひとりで食べきるのに最適なサイズであることから、その名がつけられました。
両手のひらに収まるくらいの小玉サイズで、皮が薄いため果肉の部分を最後まで美味しく楽しむことができます。大玉スイカに匹敵するシャリ感があり、一般的なスイカよりも糖度が高いのが特徴。
食感・食味ともに大変優れた美味しいスイカです。
美味しいスイカの選び方と保存方法


美味しいスイカは、黒い縦縞がはっきりしていて、均一に並んでいるもの。
また、ツヤがあり表面がぼこぼこしているのも美味しいサインです。スイカを選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
- 模様:黒い縦縞がはっきりと濃く、均一に並んでいるものを選びましょう。
- ツヤ:皮にツヤがあり、つるつるしているものを選びましょう。
- 表面:果肉が張っているのは美味しい証拠。表面がぼこぼこしているものを選びましょう。
- 重さ:手に持ったときに、ずっしりと重みを感じるものを選びましょう。
スイカを丸ごと保存する場合は、直射日光を避け、常温(10~15℃)で保存します。冷蔵庫で長時間冷やすと甘みが落ちるので、食べる直前に冷やすのがベストです。
カットした場合は、切り口にラップを密着させ、冷蔵庫の野菜室で保存します。冷凍も可能で、保存期間が長くなるほか、スムージーやゼリーなどにも活用できます。
スイカは収穫後に追熟しないので、なるべく早く食べましょう。
スイカの産地ランキング!名産地とその理由まとめ


日本各地には美味しいスイカを生産している理由がたくさんあります。それぞれの地域の特性を活かした栽培方法と、適した気候条件が美味しいスイカを生み出しています。
日本全国には、様々な気候風土と土壌条件があり、それぞれの地域で、美味しいスイカが栽培されています。スイカの産地を訪れて、その土地ならではのスイカの味を堪能してみてはいかがでしょうか。