クラウドファンディングのリターン(返礼品)はどうすべき?1億超えが解説

クラウドファンディングの実行を検討しているんだけど、リターン(返礼品)はどうすべき?具体例を教えてほしい!

こんな方に向けた記事です。

本記事の内容

  • クラウドファンディングのリターン(返礼品)とは?
  • リターン(返礼品)の具体例
  • リターンなしでもプロジェクトを実施できるの?
  • 面白いリターンの事例

この記事はWebマーケティング支援企業、株式会社リタテラスが監修しています。

当社のクラファン担当者は前職にて1プロジェクトで1億3,000万円を達成するなど、複数プロジェクトを成功に導きました。

独立後も、中小企業や農業法人のクラウドファンディングを支援し、いずれも目標の300%以上を調達しております。

リタテラスのクラファン支援サービス

本記事では、これまで多数のクラファンプロジェクトを行なってきた実績をもとに、クラウドファンディングのリターンについて解説します。

目次

クラウドファンディングのリターン(返礼品)とは?

クラウドファンディングのリターン(返礼品)とは?

クラウドファンディングにおけるリターン(返礼品)とは、プロジェクトに対して得た支援金の利益分を、お返しとして分配するものを指します。


クラウドファンディングにおいて返礼品の設定は成功を収める上で非常に重要で、魅力的かつニーズを捉えたリターンを用意できれば目標金額の達成率を上昇させることが可能です。


ただし、返礼品は必ずしも用意しなければいけないわけではありません。

詳しくは後述しますが、クラウドファンディングの種類によってはリターンがないプロジェクトもあります。


では、実際にどのようなリターンがあるのか、具体例を紹介します。

リターン(返礼品)の具体例

リターン(返礼品)の具体例

クラウドファンディングにおける主なリターンとして設定されるのは下記5つになります。

  • 商品のリターン
  • 金銭のリターン
  • 体験のリターン
  • イベント参加のリターン
  • コミュニティ加入のリターン

それぞれについて解説します。

商品のリターン

商品はクラウドファンディングにおいて最も多い返礼品であり、返礼品の中でも人気が高いです。

商品は「プロジェクトに関わるグッズ」や「食品関連」など様々ですが、ニーズを捉えた商品をお返しに設定するのが基本です。

金銭のリターン

金銭のリターンは主に投資型のプロジェクトで設定されるお返しで、プロジェクトを開始し利益が出れば支援者にお返しとして分配します。

金銭のリターンは事業の成功を前提としているため、万が一プロジェクトが失敗した場合、支援者に対して金銭をリターンする義務はありません。

体験のリターン

商品開発や宿泊施設、農業などのプロジェクトで設定されやすい見返りであり、支援者はプロジェクトに関連した体験を行うことができます。

体験のリターンは普段なかなか行うことができない体験ができるため、返礼品の中では人気が高まっています。

返礼品の例としては「博物館の入場」「農業の1日体験」など様々です。

イベント参加のリターン

イベント参加のリターンも体験のリターンと類似していますが、イベント参加のリターンはその時だけにしか体験できないことである場合が多いため、より希少性がある見返りと言えます。

ただし、イベント参加のリターンは設定するのが難しいだけでなく、日程決めや場所決めなど多くの来場者を予想した段取りが必要になります。

コミュニティ加入のリターン

コミュニティ参加のリターンは、自身のプロジェクトや起案者の価値が高い時に使用する返礼品です。

例えば、プロジェクトに携われる、起案者との交流ができるなどが「コミュニティ加入」のリターンになるため、見返りの設定は難しいと言えます。

また、これまで参加したリターンとは異なり、継続的にコミュニティを運用する必要があるため、お返しとしては中長期的に考える必要があります。

リターンなしでもプロジェクトを実施できるの?

リターンなしでもプロジェクトを実施できるの?

クラウドファンディングはリターンなしでもプロジェクトの実施は可能であり、成功事例を多数あります。

そもそも、クラウドファンディングの種類にもよりますが返礼品は義務ではありません。

寄付型のプロジェクトはリターンなしの種類に該当し、支援者に対してお礼のメッセージなどだけ設定されています。

では、クラウドファンディングを行うのにリターンなしでも良い?と考える方も多いでしょう。

しかし、リターンなしの場合、プロジェクトのハードルは高くなります。

そもそも、支援者は見返りに魅力を感じて支援する人も少なくありません。そのため、リターンなしの場合は、

  • 緊急性がある
  • 社会貢献度が高い
  • 社会課題を題材にしている

など、これらの条件を満たせなければ難しいと言えるでしょう。

面白いリターンの事例

面白いリターンの事例

ここからは実際にあった面白い返礼品の例を5つ紹介します。

  • うみたまご:カワウソの手形
  • 兵庫県立豊岡高校:手作りの絵本
  • アニメ映画:「この世界の片隅に」
  • 大分県別府市:湯〜園地
  • 西野亮廣さん:「えんとつ町のプペル」

うみたまご:カワウソの手形

引用:https://www.umitamago.jp/2021/02/03/cloudfundingthankyousomuch/

大分県にある水族館「うみたまご」は、新型コロナウイルスの影響で来場客が減少しているため、年間約4,000万円に上る生き物の餌代を確保するため、クラウドファンディングを実施しました。


リターンは十数種類もあり「カワウソの手形がついた台紙」「自然に抜けたサメの歯」など面白いリターンを設定し、600万円の目標金額に対し、1,600万円以上の資金調達に成功しました。

兵庫県立豊岡高校:手作りの絵本

引用:https://camp-fire.jp/projects/view/423104

兵庫県立豊岡高校が豊岡市の魅力を発信するため、手作りの絵本を製作し豊岡市の保育園や幼稚園に配布することを目的としたプロジェクトです。

絵本にふれる機会が減ってきている状況である園児のために行なったプロジェクトですが、支援者への返礼品は「制作した絵本」でした。

一見、見返り品が絵本であるため支援者の対象年齢にはそぐわないと思うかもしれません。

しかし、社会貢献性も兼ねていたプロジェクトであったため、目標金額100万円に対して、150万円もの資金が集まりました。

アニメ映画:「この世界の片隅に」

引用:https://www.makuake.com/project/konosekai/

アニメ映画「この世界の片隅に」は、公開を目的にクラウドファンディングを実施した事例です。


返礼品としては「制作支援メンバーミーティングの参加券」「エンドロールの特別枠に名前を表示する事ができる権利」など、体験型のユニークなリターンにより目標金額2,000万円に対しておよそ4,000万円もの支援金が集まりました。

大分県別府市:湯〜園地

引用:https://camp-fire.jp/projects/view/18713

温泉と遊園地を同時に楽しめる「湯〜園地」を作るプロジェクトであり、無謀な計画と言われながらもYouTubeで施設のイメージ動画を公開し、大きな反響を集めました。

返礼品としては「タオル型入園券」や「一番風呂の権利」など返礼品を設定し、目標金額1,000万円に対して、3,396万円の支援金を募りました。

西野亮廣さん:「えんとつ町のプペル」

引用:https://cf.fany.lol/projects/1189

お笑い芸人であるキングコング西野亮廣さんが手掛けた「えんとつ町のプペル」は、前売り券を全国の子供達に配布することを目的として、プロジェクトをスタートしました。


リターンの内容は「オンライン講演会の実施」「支援対象のコミュニティーの代表者に手渡しでチケット配布」など商品と体験型を掛け合わせたリターンを設定しました。

その結果、目標金額1,800万円に対して、3,000万円以上の資金調達に成功しています。

クラウドファンディングのリターン(返礼品)はどうすべき?まとめ

クラウドファンディングのリターン(返礼品)はどうすべき?まとめ

本記事ではクラウドファンディングのリターン(返礼品)に関して解説しました。

返礼品はプロジェクト成功においてとても重要であり、お礼を伝える役割もあります。

ただし、返礼品を数多く設定したり、ニーズとズレているリターンはプロジェクト成功が難しくなる場合もあります。

本記事で紹介した返礼品の例を分析し、最適なリターンの設定をしてみてはいかがでしょうか。

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